暗闇の中に手が伸びる
あの人もあの人もあの人も
私を引き出そうとする
それをみて拒むことしかできなかった
静かに涙を流しながら落ちる私に伸びた手
ほかのどの手にもない物が籠った手が私を掴んだ

私がどれだけ絶望しても
私に生きる希望を与え続ける
小さな小さな優しさが欲しかった私を満たしてくれる

私が大事にした物
返事が来るわけじゃない
愛で包み込んだそれは私の宝物
それも私を愛してくれている
見渡せば愛が見つかる
愛はどこにでもあるというのに
それを見つけられなかった私
それを気付かせてくれた手

薄っすらと光が差し込み
月光が降りる銀夜の丘で―――

私という花は 色を取り戻す



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